沖縄の梅雨をややこしくする境界線

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今年の梅雨は、6月半ばになってもなかなか梅雨前線が北上してこなくて、まだ沖縄の南で横たわっています。

 

6月半ばというと、沖縄の梅雨はそろそろ明けてもいい頃合いなのですが、随分な暴れっぷりで、残念なことにAKB48総選挙のビーチ開催も中止になってしまったようです。

 

ところで、こんな状況でよく見られるのが、モテサクが10年前に発見した「水蒸気前線」。

当時のモテサクはヤツが現れるたびに「またまた出現!」とはしゃぎまわっていましたが、10年もたつと気象予報士の中でも覚えててくれてる方が増えて、逆に出現報告をしてくださることも。

 

大陸の夏と南洋の夏がせめぎ合ってできる境界線が、雨雲の列となって石垣や沖縄本島の付近に現れるのは、通常は5月が多いのですが、今年は6月半ばになってもまだ決着がつかずに揉み合っているようです。

 

この決着がいつどのように着くのか、そのとき九州や本州にどうやって梅雨前線が北上してくるのか、みなさんの自由な視点で是非おっかけてみてください。

 

雨雲レーダー:

 

気流分布:

 

梅雨前線の正体本文78ページ「モテサクの大発見!の巻」立ち読みPDF:

 

気象衛星ひまわりの雲画像:

 

気象庁天気図:
http://www.jma.go.jp/jp/g3/images/jp_c/17061706.png

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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