気象庁も梅雨前線の停滞期間が異常に長いことを指摘している。
モテサクも同じ見解だけど、言い換えると、黄海高気圧の定在が異常に長い、といえる。
でも、普通に天気図眺めてるだけで見えるものなので、専門知識がなくても簡単に見つけられて、梅雨前線の停滞に関する判断指標として使うことができるので、やってみてください。
今後も前線停滞、線状降水帯発生が続く見込みですが、個別の細かい積乱雲を位置まで正確に予報するのは、通常よりも難しい反面、黄海高気圧の有無は確実に予報に出てくるはずです。
“気象庁の中本能久・予報課長は「今年は同じ場所に停滞する時間が長い。ここまで長く続くのはあまり経験がない」”
梅雨前線停滞「経験ないほど長い」 7日も広範囲に大雨:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN766T61N76UTIL02V.html
黄海高気圧のインデックスを定義して、時間と緯度の断面を作るとこうなります。
初めてコメントさせていただきます。黄海高気圧に関して調べている際に茂木先生のサイトにたどり着きました。
現在越境大気汚染に関して研究を行っている大学院生です。
2017年12月25-29日に黄海高気圧が停滞していたことにより、中国大陸から高濃度の汚染物質が輸送されました。
茂木先生と同様に黄海に高気圧が停滞していた要因を水温に着目して解析を行ったのですが、他の年の同期間を比較しても大きな差異はありませんでした。
海面水温以外で考えられることとして、24日に発生した二つ玉低気圧が急速に発達し、数日間に亘って西高東低の気圧配置が継続したことが黄海高気圧の停滞要因として考えています。
茂木先生が冬季に黄海高気圧が停滞する要因として考えられることは何かありますでしょうか?
長文失礼しました。
コメントありがとうございます!注目してもらえてうれしい!
2017/12/25の天気図、僕も見てみました。
確かに、黄海に強い高気圧が数日停滞していますね。
24日の強い低気圧の海洋への影響も確かに気になります。
一方で、茂木が提唱している「梅雨前線を停滞させる黄海高気圧」は、まず季節が違うので、大陸の陸面と海面の表面温度の関係が逆になります。
7月は、大陸が昇温し、黄海の海面水温が相対的にかなり低いために、寒冷高気圧が形成されやすい、という要因で黄海高気圧ができると考えています。
冬の場合は、むしろ大陸が冷たく、陸上で冷やされた寒冷高気圧が、比較的、温度の高い海洋域に張り出してきていると考えられます。
つまり、冷やす冷源が、冬と夏とでは逆になり、同じ地名で固定した名前で呼ぶよりも、生まれた起源を辿って時系列で過程を記述することが重要であるように思えます。
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返信が遅くなり、申し訳ございません。コメントありがとうございます。
茂木先生がおっしゃる通り、梅雨と冬季では冷源が異なっているため、海面水温ではなく大陸の温度なども今後解析していこうと思います。
先ほどFacebookで茂木先生をフォローしました。疑問点やご相談がある際はメッセージの方を送らさせていただきます。
よろしくお願いいたします。