Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学/NHK出版
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昨年から10冊ほど読んだジョブズ関連本の中で,
これが一番好きです.
多くの関連本があるなかで,
有名なエピソードとは一線を画したシーン描写が満載です.
その独自性の高さは,そのまま説得力の高さでもあります.
10章もある豊富な内容をシンプルに書くなんてできるのかな,
と思ったりしましたが,清々しいまでにシンプルです.
各章を構成する段落がシンプル.
各段落を構成する文章がシンプル.
各文を構成する表現がシンプル.
そりゃあ,何章だろうとシンプルだわ.
にも関わらず,ここまでシンプルに削ぎ落とす推敲を重ねていながら、
なお謙虚さを全く失っていません.
「どれほど推敲し、刈りこんでいても、
もう余分な語はないと思える文章に私はまだ出会ったことがない.」
「必死になって物事をじっくりと見れば、
いつでもどこか削れるところが見つかるはずだ.」
「アイデアを本質まで削ったときにだけ、
それは誇れるものになるのだ.」
全ての文章がこの調子です.
これを書いていたら,3回目をまた読み直したくなってきました.
オススメ過ぎて知り合い全員に配りたいくらいです.