世界一のお天気アトラクション「イッツ・ア・モテサクワールド」の感想文

[`evernote` not found]
LinkedIn にシェア
LINEで送る

世界一のお天気アトラクション 「イッツ・ア・モテサクワールド」

空と君の間に〜つながりをみつけてつなげていこう〜

こんにちは、モテサクです。

西暦2016年、平成28年、日本の大事なオリジナルカレンダー皇紀では2676年の、12月13日、「イッツ・ア・モテサクワールド」に参加してくれた八景小5年生のみなさん、どうもありがとうございました。

 

みんながひとりひとり、自分の好きなことを見つけて調べて、

モテサクが想像したよりはるかにレベルの高い発表を披露してくれて、感動しました。

これはおおげさに褒めてる、とか、おせじではげましてる、とかじゃないからね。本気ですごいから。全員、家帰ったら、もう一回、お父さんとお母さんにメチャメチャ自慢してくださいね。

「僕の、私の研究は、JAMSTECの気象学者に絶賛されるくらい超ハイレベルなのです!!」って3回叫んで下さい。

 

さて、今回みたいなイベントは、ぜひみんなにも天気だけじゃなくて色々なテーマで企画してみてほしいと思ってます。なので、モテサクが当日までにどんなことを考えて企画したか、いくつかタネ明かしをしたいと思います。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-21-16-26-12

モテサクの正体をあばけ!のコーナーのタネ明かし

アタマをカンタンに良くする3原則について、最初に話しましたよね。

1.大きな声を出す(アタマのフルパワースイッチをオンにして、まずは100%の能力を発揮する、の法則)

2.楽しむ方法を考える(めんどくさいこと、苦手なこと、気持ちが乗らないことを楽しくするにはどうしたらいいかを考えると、能力が2倍になる、の法則)

3.人に教える(自分が好きなこと、得意なこと、発見したこと、分かったことを人に教えると、能力が3倍になる、の法則)

 

チケットAでモテサクの正体をインターネットで調べてもらったことの意味は、実は、その3原則を活かすための準備としてやってもらいました。

「モテサクの正体」という「正解のない問題」に取り組むことは、「正解のある問題」よりもめんどくさいことです。

だから、「楽しむ方法」を考えながらじゃないとチケットAに書き込むことができません。

書き込めたなら、それだけで、いつもよりちょっとめんどくさいことをどうにかして楽しもうとしながら乗り越えたということです。

もし、あまり書き込めなかった、としても全然大丈夫です。やろうとした、ってことがすっげー大事なんすよ。普段とは違うアタマの使い方をした、ということ、普段とは違う気持ちになった、というだけで、君のアタマはちゃんと良くなっています。おめでとう!!!

 

次に当日、みんなに、「大きな声」で最初に挨拶してもらいました。大きな声を出すと、アタマのスイッチが入るから、一番最初にそれをやりました。でも、「大きな声でしなきゃいけない」と言われたから、じゃなくて、モテサクがだんだん大きな声で何回も言っているうちに、自然にみんなの声が大きくなり、周りの声が大きくなると、自分の声も出しやすくなったと思います。

大きな声、だけじゃなくて、「モテサクの正体」をみんなから聞くときに、全員に立ち上がってもらいました。そして、手を挙げてもらいました。あれも、アタマのスイッチを入れるための仕掛けです。

 

大きな声を出して、立ち上がって、手を挙げると、カラダが勝手に「お!これからいよいよ始まるんだな。スイッチいれまーーーす!」と反応して、アタマだけじゃなく、手も足も全部含めてエンジンが全開になっていきます。

実は、アタマのフルパワースイッチをオンにするには、アタマだけ頑張るのではなくて、カラダ全体に力を合わせてもらうように、色んな方法で掛け声をかけると効果的なのです。

大きな声が苦手なら、それ以外の別の方法でも全然オッケー。「自分が楽しくなる何か」を自分に見せてあげたり、自分にさせてあげる、そのきっかけを探す「研究」をしてみると、いつか絶対に見つかります。見つけたら、色んな人に教えてあげましょう。絶対に喜んでくれる人がいます。

 

というわけで、大きな声、楽しむ方法を考える、人に教える、の3原則を体験してもらうのが、「モテサクの正体をあばけ!」をやってもらった理由です。

でもね、この3原則を教えてくれたのは、実は、みなさんなのです。

八景小5年生のみなさんが、モテサクに教えてくれたのです。

 

そんなこと教えてないよ、って?モテサクから聞いて初めて知った?と思うでしょ?

 

思い出してください、運動会のとき。めっちゃ楽しかったよね。大きな声、出してましたね。

楽しむ方法を考えて工夫して、ソーラン節の練習をやってたでしょ?

当日、ソーラン節を踊ってみせる、という方法で、自分達が身体で分かったことをたくさんの人達に教えてくれました。そしたら、みんなめっちゃ喜んでました。

あれを見てモテサクはめっちゃ感動しました。本当にカッコよかったし、よーーーーく伝わりました。それを見てモテサクは、「あ!これかあ!!!」って思ったわけですよ。

そんでさらに、その運動会のあとの振替休日のときに、ディズニーシーに行ったんです。

そしたらさ、東京ディズニーシーでも同じ3原則使ってたんだよ。

これはもう間違いない、ってモテサクはその時思ったよ。

 

ディズニーシーでガイドさんが「みなさーーーん、こーーんにちはーーー!あれあれーー、元気がないですねー、もう一度、こーーんにちはーーー!!!!!」ってやるヤツあるでしょ?

大きな声をみんなで出した方がアタマにスイッチが入るから、アトラクションも楽しくなります。

 

眠いままだったり、アタマにスイッチが入っていないままだと、同じアトラクションでも楽しくないので、ガイドさんが「大きな声」を自然に出しやすくするキッカケをくれています。それって、本当は、みんなが毎日、授業の始まりに挨拶するのも、おんなじなんだよ。

 

「これから1時間目を始めます」「始めます!」ってやってるでしょ?あれね、

毎日、「昨日より2倍の声をだして」やってごらん。昨日より、2倍、授業が楽しくなります。「大きな声」を出そうとする、ってだけで、授業に出れば出るほど、楽しくなるならメチャメチャお得でしょ?騙されたと思って、今日からやってみてね。

 

それから、ディズニーシーとかディズニーランドじゃなくても、みんなが楽しみにしてる何かにでかけるとき、宿泊学習とか、そういうのも事前にどんなことをどんな順番でしたらいいか、「楽しむ方法を考える」ことを自然にしてるんだよね。

 

それをクラスの友達と話したり、家族と話したりして、「人に教える」ことも自然にやっちゃってる。そういうとき、頑張ったり、努力したりしてるつもりはなくても、とっても細かいことまで考えて、習ってないこともなんとかして調べたり、覚えようとしたりしてるよね。「好きなこと、楽しいこと」については、みんなびっくりするほど詳しく知ってるでしょ。それって頑張ったから、じゃなくて、「好きだから、楽しいから、ついアタマをそれのために使っちゃってる」からなわけさ。

そこで!!

「イッツ・ア・モテサクワールド」っていう世界一のお天気研究アトラクションをモテサクは考えたのです。

 

どっから見ても「イッツ・ア・スモールワールド」のマネですね。ありがとう、ディズニー。

 

モテサクは、「イッツ・ア・モテサクワールド」のガイドとして、みんなに「大きな声」を出すキッカケをご用意しました。「イッツ・ア・モテサクワールド」にでかける準備のために、浅野先生と窪先生が調べ学習のための本をたくさん集めて、自然に「楽しむ方法を考える」ようにサポートしてくれました。友達や家族と相談してもいい、というルールにしたのは、「人に教える」とアタマがよくなるからです。そして、当日の「イッツ・ア・モテサクワールド」で同じチームやクラスのみんなに自分が調べて分かったことを「教える」ことに挑戦してもらいました。

 

②自分の好きな天気の研究をしよう!のコーナーのタネ明かし

そしたら、本当にみんなの研究はすごかった。もう、モテサクの想像をはるかに超えるレベルの高さで、モテサクは、みんなの発表を聞くのが楽しくて仕方なかったです。

 

みんなの感想の中に、「モテサクがほめてくれてうれしかった」っていうのが結構多かったんだけどさ、モテサクは、みんなのこと「ほめよう」なんて全く思ってなかったよ。本当に思ったことを言っただけなの。

「すげーーな!これ、おまえ、マジほんとすげーから、もっと広めた方がいいぜ。」

ってモテサクは言ってたでしょ?それって、ほめてあげたら喜んでくれると思うから、わざとほめてあげようとして、ほめてたんだと思いますか?ちがうよ、見たその瞬間、感動したことを反射的に思いつくまま言ってただけ。そしたら、結果的に、ぜんぶほめちゃったわけだけども。

 

これ、みんなにもふだんから、お互いにお友達同士でもやってみてほしいなと思います。むりやりほめてあげようとしてほめたりなんかしなくていいよ。やり方はカンタンです。

 

「楽しくなる方法を考えながら人の話を聞く」だけでいいの。そしたら、自分が自然に楽しくなれるような言葉や絵やカタチに目が向くようになっちゃうんだ。そしたら、その楽しくなるところしか見てないし聞いてないから、そりゃ、「いやーー、面白いなーー、すげーじゃん、それは思いつかなかったよ、びっくり~」って自然に「相手に教えたくなる」に決まってるでしょ?

 

そうやって毎日「楽しくなる方法を考えて」過ごしてたら、そういう「楽しくて嬉しい」言葉しか出てこなくなるんだよ。しかも、そういう言葉を相手の友達に言うだけじゃなくて、自分がやってることにも自分で言いたくなっちゃうようになるんだよ。そーすると、今までどーでも良かったこととか、つまんなかったこととか、キライだったことまで、楽しくできちゃうようになるよ。そんで楽しんで喜んでれば「勝手にアタマがよくなっちゃう」わけだから、もう最高にお得なのですわよ、アナタ、お分かり?

そうです。モテサクもあの日の視聴覚室で「楽しくなる方法を考え」ながら、みんなの発表聞いて、感想言って、次はこうしよう、この音楽かけて盛り上げよう、みんなで拍手しようって誘おう、みんなでもっと聞きやすいように集まろう、って「正解のない問題により良い答えを出そうとし続けていた」わけなのです。

 

そしたら、みんな「楽しかった、時間があっという間だった」って感想くれたよね。もう、メッチャ嬉しいよ。モテサクは、ほんとすげー嬉しい。

 

さらに、「モテサクはスゴイ人だ」みたいな感想くれた人もいたんだけど、そうです、モテサクはスゴイ人です。でもね、モテサクの能力とか、天気に詳しいこととか、本書いたことがあるとか、そういうのが、スゴイのではないのです。

 

「モテサクはスゴイ【楽しみまくっている】人でスゴイ【喜びまくっている】人だ」

ってことなんです。だからみんなは「モテサクはスゴイ人だ」と思ったのです。

 

楽しみまくっていて、喜びまくっている人は、

エネルギーがドバドバーッとあふれちゃうもんなのです。

最初から全開にできなくても、「楽しむ方法を考えて」いるうちに、だんだん楽しくなって、だんだんエネルギーが勝手あふれちゃって、「スゴイ人」になっちゃうのです。

 

というわけで、「アタマがよくなる3原則」を使って天気の研究をみんなでやってみるアトラクション、「イッツ・ア・モテサクワールド」のタネ明かし、というか、ウラ話とか、モテサクの感想も含めて、そんなかんじです。

こんなの世界で誰もやったことない(だから世界一)し、うまくいくかどうかも全くわからないイベントなのに、浅野先生と窪先生は、モテサクの相談にたくさんのってくれました。

一ヶ月前からいっぱい意見をくれて、みんなが楽しくなるように本を集めたり、調べ学習にたくさん時間をとったり、めちゃめちゃ準備してくれました。「スゴイ」と思ってくれたとしたら、そういうたくさんのチカラがぜーーんぶ集まったからだ、ってことなので、それも覚えておいてね。

 

最後にもう一つだけ。みんなのやってくれた天気の研究について、

それをもっとスゴイものにするための大事なミッションがあります。それはね、

 

「調べたこととつながりのある場所にでかけてみてほしい」

 

ってことです。雨のこと調べてくれた人、雨が降ってるときに、外に出てみるとか、大雨を体験できる施設にでかけてみるとか。台風を調べてくれた人も、強風を体験できる施設もあるし、もっと別なつながりがあるかもしれないから自由にさがしてみてください。直接調べたことを体験できなくても、つながりがありそうだなと思った場所に、お父さんお母さんに連れてってもらったら、ぜったい見つかります。

 

あとは、博物館とか科学館とか水族館とか。もちろん、JAMSTECに遊びにきてもいいよ。そういう施設だけじゃなくて、山登りにでかけるとか、スキーにでかけるとか、夏の海に泳ぎにいくとか、そういう外へ遊びにでかけるときに、自分の調べたこととつながりがきっと見つかるから、さがしてみてください。

 

そして、新しいつながりみつけて、研究がすすんだら、モテサクにもおしえてください。

楽しみにしてます。

 

んじゃ、またね!バイバーイ!!

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください