IAEA(国際原子力機関)による福嶋第一原発の現状に関する評価が5月に出ていました

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もっとニュースになっていいと思います.

IAEA(国際原子力機関)による福嶋第一原発の現状に関する評価が5月に出ていました.

評価できる点も本来やるべきことに対する助言も公正に淡々と示されていると思います.

国内で隠してるとか,ウソだとか,デマだとかやりあう前に,こうした客観的評価を共有して,一致点を探していくことです.

「国際原子力機関(IAEA)による東京電力(株)福島第一原発1~4号機の廃炉に向けた取組に関する第3回レビューの最終報告書を受領しました」
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150514003/20150514003.html

東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップに関するIAEA国際ピアレビューミッション
PDFファイル
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150514003/20150514003-2.pdf

“助言13:
IAEAチームは、処理した汚染水を、80万m3の容量の地上タンクに貯蔵する現在の計画 は、良くても一時的な手段であり、より持続可能な解決策が必要であると考えている。従 って、本IAEAチームは、前回の廃炉ミッションにおける助言を改めて示す。

「 IAEAチームは、東京電力福島第一原発の汚染水管理に関して、持続可能な解決策を 見つけることが必要であると確信する。

そのためには、海洋への管理された放出の再開を 含め、全てのオプションを検討することが必要である。

東京電力には、意思決定で必要と なる科学的根拠を得るために、トリチウム及び他の残存核種を含んだ水を海洋へ放出する ことによって生じる、住民及び環境に対する潜在的な被ばく影響を評価することを助言す る。

最終的な意思決定のためには、東京電力、原子力規制委員会、中央政府、福島県、地 元等を含む全ての関係者の関与が必要であることは明らかである。」

IAEAチームは、社会経済的な状況も考慮するとともに、放射性物質の放出が人間の健 康や環境を決して脅かすことがないよう包括的な監視プログラムを実施する必要性がある と考える。この点についてIAEAは、前述の包括的海洋監視プログラムの実施に関し、引 き続き支援する用意がある。”

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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