先日,海上自衛隊で海洋観測と天気予報の関係について,
話させて頂く機会がありました.
「海と空のあいだに 今日もつゆの雨が降る」
スライドはコチラ
メイントピックは,
「天気図での着眼点」
「海洋観測の重要性」
「豪雨と海洋の関係」
という3つにしました.
時間は1時間半頂いたのですが,
スライドはざっくりした図が
28枚だけ.
今回は,あることに挑戦したかったから,
スライドを極力減らしました.
やりたかったのは,
一方的に話すプレゼンではなく,
聴衆同士で話し合ったり,
意見のある人が前に出てきて話したり,
というスタイルです.
このスタイルのモデルとしたのは,
アクティブ・ラーニング代表の
羽根拓哉さんによる下記動画です.
この動画は,テーマもとてもためになりますが,
そもそも話を聞いている相手の脳を如何に
活性化させるか,という実践的な方法が,
たくさん出てきます.
そもそも話を聞いている相手の脳を如何に
活性化させるか,という実践的な方法が,
たくさん出てきます.
例えば,僕が今回真似をしたのは,
「梅雨の予報精度が悪いのは何故なのか?」
という問いを一つたて,
座っている隣同士でペアになって数分間,
話し合ってもらう,というものです.
答えなんか僕も知りません,
みなさんがどう思うか,
そう思ったことがなかった,でもいい,
何故そうなのか,
自由に話し合って下さい,
という時間を作りました.
数分間のペアディスカッションの後に,
実際どんな話をしたか,全体と共有して下さい,
というとすんなり意見が出てきます.
話を聞く,というインプットだけだと,
人の脳は,一時的な記憶領域にしか,
情報が入りません.
そして,得た情報が一時記憶にしか入らないと,
その90%近くが失われてしまうんだそうです.
しかし,インプットしたことを
すぐに誰か他者に対してアウトプットすると,
脳の一時記憶から主記憶へと情報が移されるので,
理解の度合いが全く違ったものになります.
すぐに誰か他者に対してアウトプットすると,
脳の一時記憶から主記憶へと情報が移されるので,
理解の度合いが全く違ったものになります.
ここで,ノートに書く,というのも
一つのアウトプットですが,それよりも,
自分の言葉を理解してくれない他者に,
一生懸命アウトプットする方が
圧倒的に記憶を定着させる効果があるそうです.
羽根さんの動画で脳の仕組みに基づく解説が
されているので是非動画を見ながら真似してみて下さい.
されているので是非動画を見ながら真似してみて下さい.
今回初めて試してみましたが,
とってもカンタンで,かつ,
効果的です.
ちなみに羽根さんは,こうしたワザを数々生み出し,
ハーバード大で,「優秀教育者賞」までとっています.
他にも極めて合理的でシンプルなワザが満載です.
教育に興味がある方,
プレゼンに興味がある方,
自分の理解力を深めたい方,
必見です.