クラウドファンディングについてパフェトークしよう

[`evernote` not found]
LinkedIn にシェア
LINEで送る

こんにちは、金欲は正直殆どないのにお金を集める話やビジネスの成功にはいつも興味津々になってしまうモテサクです。
クラウドファンディングって聞いたことありますか?
辞書的な意味を一応書いとくと、クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。
モテサクは最初、「雲基金」だと勘違いしてたことはナイショなので、外には絶対にもらさないでください(トップシークレットを外に漏らしたらいつかイジワルします、絶対ゆーなよ!)。
たとえばこのグループには今ざっくり250人のメンバーがいて、このグループで何かしら一つの「これやったらいいんじゃない?」という計画に対して、「じゃあ、一人100円ずつ出して25000円で実現しよう」というような話が、一番カンタンなクラウドファンディングですね。
実際には、250人いてもそれぞれ一つの計画に対する想いの強さや経済的余裕は様々なので、10人が1万円、40人が1000円、200人が100円で16万円集めて、、、という感じのプロジェクトが多いです。
実際にモテサクが昨年にやったクラウドファンディングの例としては、
こんなのがあります。
「研究船の上で、海洋学の魅力を若者に届けたい!」https://www.youtube.com/watch?v=8x4EtWmpGbY
というタイトルの呼びかけで、238人の方から148万円の資金を出して頂きました。
その資金で何をしたかというと
2018年9月15日から17日の3日間、函館で北海道大学水産学部付属練習船「おしょろ丸」の船の上での海洋実習を、全国各地の高校生・大学生に参加費無料・旅費一部支給で実施しました。
こんな感じです。
おしょろ丸で海を学ぼう2018 ハイライトムービー(旅の始まり編)
おしょろ丸で海を学ぼう2018 ハイライトムービー(友情編)
この海洋実習の目的は、3日間の実習を通じて「海洋学の入り口に入ってもらうこと」です。座学で学ぶことも大事ですが、自然科学はフィールドに出て精密に測定する、という体感と経験が何よりもパワフルな知恵を与えてくれるのです。
という経験をたまたま海洋学会でさせて頂きましたが、モテサクは本来、気象学会がホームです。
気象学会でもいつかクラウドファンディングできたらなー、と思っていたんです。
そしたらふと、思ったんですね。
よく考えたら、気象学会、ずーーーーーーーっと昔からクラウドファンディングやってるじゃないの。めっちゃ時代を先取りしてたじゃないの。
というわけで気象学会のクラウドファンディング、御覧ください、こちらです。
。。。。
意味、わかりましたか?わかりませんね?わかりにくいですね。すいません。
モテサクは、来年5月に川崎で実施される気象学会の春大会の実行委員なのですが、担当が「広告・企業賛助・リクルートブース」の係なのです。
毎回、大会参加者に配られるハンドブックに広告を1ページ10万円、半ページ5万円、会場の一角での企業紹介ブース出展を8万円、採用関係の相談ブース出展に3万円、そして寄付一口1万円、というのを募集して、大会運営資金の援助をお願いしているのです。
集まる金額は、大会ごとに当然ばらつきますが、ざっとこれで100万円ちょっと集める、という前提で、大会運営がなされています。
これって、名前は、漢字になってるだけで、「気象学会を盛り上げて参加者の有意義な議論を促進したい!」というプロジェクトに対するクラウドファンディングなんですね。
毎年2回ある大会に数万円以上の出資をして下さる学会と関係の深い企業さんも一定数いらっしゃいますが、もちろんそれだけではなくて、開催地の地元の関連が深かったりとか、学会の推進している旬な研究テーマによって、応援してくださる場合もあるようです。
必ずしも必要以上に多額の資金を集めなくてもいいのですが、正直言って、もうちょい参加しやすく、出資の敷居を下げたり、お金は出さなくても応援コメントを集めたりとかしてもいいのに、と、去年の海洋学会のクラウドファンディングを経験したあとで見ると、そう思っちゃうわけです。
そのとき、大事なのが、出資金額のバリエーションと、リターンの設定です。
たとえば、1000円でオリジナルステッカー、3000円で実施報告ハイライトムービー、5000円で学会ページにお名前記載とムービーとステッカー、10000円で気象研究ノートのPDFなどと出資金額を選べるようにして、単なる応援の寄付だけではなくて記念品などをリターンとしてお返しする内容を考えれば、広がりも出てきそうですよね。
そしてクラウドファンディングでとても大事なのは、ある程度の出資にご協力頂くこともですが、必ずしもお金を払っていただかなくても、「応援してます!」「学会でこういう研究を推し進めて下さい!」「こんな予報があったらいいのに!」といったパブリックコメントを頂くだけでも、学会としてはものすごく有り難いものなのです。
率直なご意見は、ある意味、金額以上に学会組織の未来にとっては価値を持つかもしれません。
学者、専門家、予報士、そういう知識のある人達の意見や主張は勿論、学会の主要な財産です。
その財産は本来、専門ではない人たちのために蓄え、積み立てて、それを社会の投資するためにこその財産なのです。
ですが、140年も続く3000人以上も所属する組織ともなると、内側だけでも十分に広いわけで、その中をマネージすることにものすごいエネルギーがかかり、なかなか頻繁に外へ向けてコミュニケーションとることに手が回らないのです。
でも人数がいるので、個別にコンタクトすれば結構気軽にコミュニケーションを深められることも多いのですが、学会とのつがなりを外側から得る、という感覚にはなかなかなりにくいだろうと思います。
んで。外とつながるのに、学者は本を書いて買ってもらう、とか、予報士は防災講座を開く、とか、色々やってはきたわけですが、前回、「カフェとパフェの違い」でも書いたように、「上から知識を下へ流す感」がどうしてもでてしまい勝ちです。
でも、クラウドファンディングは、その立場がいい感じに逆転して、出資があれば勿論超感謝ですし、単にパブリックコメントや応援コメントだけでも、「学会側が外から授かってめちゃくちゃ嬉しい」というものになるので、これはとってもパフェ的な対等関係です。
というわけで、今日は、クラウドファンディングをテーマにトップシークレット(コードネーム・雲基金)も交えて書かせて頂きました。
気象学会のクラウドファンディング、
気持ちだけなら応援してやっても良いよ、という方は、是非、「頑張れモテサク!」の一言とともにRT・シェアをどうぞ。お礼にもれなくなつきます。

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください