気象サイエンスパフェFacebookグループ再開

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【パフェとカフェの違いは?】

こんにちは、6年前に僅か数人だけの内輪ネタで盛り上がって立ち上げたこのグループが、気付いたら250人以上になってて、最近は全く何の投稿もしてないのにも関わらず、何故か毎日のように参加依頼が来ることに不思議を感じつつも、「やっぱりネーミング良かったのかな」と自画自賛の結論に行き着いたモテサクです。

茂木耕作ことモテサクは、6年前に二冊ほど梅雨前線の研究について一般向けの本を出したのですが、そのうちの一冊
天気と気象について わかっていること いないこと 〜ようこそ、空の研究室へ〜
のコラムで提案したイベントのコンセプトが「サイエンス・パフェ」です。

「サイエンス・カフェ」は、学者が一般の方に分かりやすく最新の科学を噛み砕いて伝えるイベントですが、モテサクは、なんとなくそのスタイルに違和感を覚えたんです。

一応、紳士的な言い方とポップな案内にしてはいるけど要するに「玄人が素人に丁寧に教えてやる」という上から目線感がどうしたって根っこに見えちゃう気がして、僕は少なくともあまり人様のサイエンス・カフェに出向こうと思えませんでした。

ちゃんと色々な方のサイエンス・カフェ出て見て話聞いて皆んな素晴らしい方達ばかりではあったんですが、なんか本人も意図しない上下関係が場に出来上がってしまうんですね。

んで、人が集まるお題は誰かが出した一つか2つで良いけど、集まった人達は、お互いに対等に、知ってること、気付いた疑問、関連しそうな他のアイデア、話してみて湧いてきた新しいテーマを上下関係なく話せる感じがいいなぁと僕は思ったんですね。

ただ、側から見れば唯の雑談だろうけど、本人達はある程度本気で関心を抱いていることをあーだこーだと話すので、結構、脳みそに栄養も必要で、脳みそは糖分しかエネルギー源に出来ないから、甘いものは必須だろうと言うことで「よっしゃ、パフェ食べながらやろう」とかなりマジメに考えたわけです。

サイエンス・カフェ
主役はあくまでもテーマの決定権がある学者になる。
噛み砕いてるとはいえ、参加者は教えを請う建て付けなので、上下関係ができてしまう。
飲み物だけでは脳みその栄養が不足する。
学者は話すことが苦手な場合が多いので、場が盛り上がらないし、盛り上げるスキルを誰か1人に求めてる時点でどうしたってかなり厳しい。

サイエンス・パフェ
主役はあるお題に関心のある集まってきた人全員。
お題についてそれぞれ想いを語ったり、それを聞いて新たに湧いてくるアイデアの応酬がイベントのメインコンテンツなので、予定調和にならず、無理して盛り上げなくても毎回勝手に盛り上がる。
知識が多い少ないは単なる個性の一部であって上下関係にはならず、知識が少ない人は、むしろ「私が1分で分かる様にアナタはできるのかしら?」というお題を与えて場の主役になることも可能。
脳みそをしっかり働かせるために多めの糖分を補給しながら行うので、知的活動としてとても理に叶っている。

ということを6年前に数人で考えて始め、Facebookメッセージだけでやるのももったいないから、参加自由にしてグループを立ち上げよう、というグループなのです。

2013-2014までの投稿を遡れる人は是非見てみて欲しいのですが、コメント欄の応酬がとても活発でした。

その後、オンラインのグループ内でやりとりがあまり要らなくなるほど頻繁にオフ会が行われ、いくつかの大舞台への挑戦や何冊かの新しい本の出版などへと繋がっていきました。

そうした表舞台で当初のコアメンバーが数々の企画に挑戦する際に悩みや問題解決のアイデアを出し合う場としても機能していたのです。

2015年あたりからは、当初のコアメンバーがそれぞれ独自のベクトルで新しいフィールドを開拓していくにつれ、このグループでの「サイエンス・パフェ的ディスカッション」は減っていきました。

それでも1人また1人と参加希望のリクエストが継続的にあり、基本的には全て承認しているうちに、気付いてみたら250人を超えていました。

よく考えてみると、やっぱり250人って数は、決して少なくないし、それぞれの得意なことを集めたり、それぞれの率直な疑問を集めたりできれば、誰も思いもよらないような楽しくて素敵な何かが生まれるかもしれません。

そんな事をとあるキッカケでふと思って、これからまた度々投稿してみようと思い立ちました。

なので、この記事のコメント欄には、どんなことを書いて下さっても結構です。長くてもいいし、簡単な自己紹介でもいいし、誰か情報くださいでもオッケーです。こんなイベントあるよの宣伝なんかも歓迎です。

あ、あと最後に、よろしかったらモテサクに友達申請くださると嬉しいです。飲みにいきましょう、のお誘いなんかも歓迎です。横浜市内だったら平日で当日でも割と行けます。都内ぐらいまでは前日でも結構行きます。

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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