寺田寅彦は、90年前に「天災は忘れた頃にやってくる」と言った。
その人のお弟子さんが、「雪は天から送られた手紙」と言った中谷宇吉郎。
今の気象に携わる人、防災に携わる人は、みんなその延長線上にいる。
そこで少しさかのぼってみることにしました。
寺田寅彦は、本当に面白い人で、
尺八の音響の研究で博士号をとって、
X線の研究してみたり、
お菓子の金平糖の角の欠け方を研究してみたり、
そんなこんなをしながら、
夏目漱石の「吾輩は猫である」
の中に出てくる男性のモデルとして描かれたり。
まあ、とにかく面白いんで、とりあえず
Wikipediaだけでも、一回見てみて下さい。
でも今回、わざわざスライドまで作ったのは、
ちょっと別な視点で。
寺田寅彦の随筆の中に、
「神話と地球物理学」
という短い一考察があって、
日本の文化的土壌と、
日本固有の科学の特徴、
みたいなところがモテサクなりに、
急に降って湧いてきたのです。
そのもう一つのきっかけが、
一神教(キリスト教やイスラム教など)と
多神教(神道、その他アジア各地のアミニズム自然崇拝信仰)
によって、根本的な道徳観や価値観が変わる、
という河谷隆司さんのビデオ。
これを土台にして、
気象庁の役割と
ぼくたち一般国民の知恵の
融合した未来像を考えてみたい。
そんなスライドです。
よかったらどうぞ。
今週末におしゃべりを収録もするので、
そちらもあわせてお楽しみに。