先週一番嬉しかった事

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拙著「梅雨前線の正体」は,

もちろん”梅雨”が
メインテーマですが,

気象・天気の一般的な親しみ方,付き合い方を


示したかった本でもあります.


もっと言えば,科学の捉え方そのものに

親しんで欲しいという想いもありました.


そういう意味では,僕の一つの目標は,

子供がお世話になっている保育園の

先生たちやパパ・ママ友だちに伝わってくれたら,

ということでした.

そう思っていた所,

ある園の先生が僕の本のことを見つけてくださり,

なんと園の玄関のパンフ置き場にこんな風に置いて下さいました.

小さな事を大きく育てるため大科学実験-しののめパンフ

今まで,気象予報士の方や

地球科学関係の研究に関わる方々からは,

たくさんの嬉しいフィードバックを頂いてきました.

でも,こうした完全にまっさらな目をもった

一般の方々から反応を頂けるのは,

全く別のうれしさがあります.

あるママ友がくれた感想には,

本当に言葉で表し様のない感動を覚えました.

「通勤途中の電車の中で読んでて泣いちゃったよ.

”たった3時間の現象の正体を

突き止めるために5年間かけた”

ってそのひたむきさに涙が出てきたよ.」

笑ってそういってくれたママ友の顔を僕は,

まともに見ることができず,

下を向いてしまいました.

科学に携わることができて,

それに耳を傾けてくれる人がいて,

伝えたいことを伝えることができて,

僕は本当に幸せです.

そもそも「梅雨前線の正体」の3分の1は,

子供たちに書かせてもらったようなものでもあります.

森田正光さんのブログでご紹介頂いたとき,

「僕が気に入ったのは、

梅雨をもたらす主役を擬人化して、

物語風に梅雨前線の正体にせまっていくところです。」

と評して頂いた場面は,

子供たちと絵本を読んでいるときに

浮かんできたアイデアを形にしたものです.

そしてその森田さんのブログを読んで,

子供たちがいつもお世話になっている保育園の先生が

梅雨前線の正体を見つけて下さったという偶然.

小さな事を大きく育てるため大科学実験-黒潮ちゃんと南風くん

森田さんも気に入って下さった黒潮ちゃんと南風くんは,

子供たちにも人気で,出版後何度か絵本のように”読み聞かせ”を

してみたりしました.

”これ,あのとき言ってたアレをさあ,お父さん,

自分で描いてみたんだよ.”

”へえ!上手いじゃん!!”

本当に有難う.

子育て,って本当にさせて頂くのが有り難いことですね.

むしろ,育てて貰ってるのはこっちの方だよね.


motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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