もし研究者が世界一のマーケティングを学んだら

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一体何の役に立つのか??

ビジネス書とか,
マネジメントとか,
マーケティングとか,
学術業界になんか生かせることあるのか?

と,昨年あたりに
ピーター・ドラッカーの「マネジメント」

をかじりだしたときから,
自分でもフシギなまま,
スティーブ・ジョブズのリーダー性に憧れ,
Appleの広告戦略にまんまとハマりまくり,
気付くと,Apple製品だらけのワタクシ.


やっぱ学術業界でも取り入れた方がいいこと,
たくさんある気がしてるんですよね.

モノやサービスを売って売上とか利益とか,
ってそういう業界じゃないですけど,
上司と部下の関係とかやっぱ普通にありますし,,
何か価値あるものを創出して,
その重要性を資金提供元に理解・納得してもらって,
もっとたくさんの人に喜んでもらうために
人を集めて価値を伝え,
世界をより良く変えるための成長を続ける,
その仕組や基本,本質は普遍的に共通するものも
あるんじゃないかと.

んで,マーケティング,って,
ビジネスだけにしか関係ない言葉かと,
勝手な先入観で思ってたんですけど,

「人を満足させる価値を生み出して,
それを届けるべき人にきちんと届けること」

っていうのが意味なので,
もともとは別に学術業界だろうと,
どんな団体だろうと,
それなりにみんなやることなんですよね.

最近,学会の運営に
少し関わらせてもらうようになって,
「マーケティング」
必要だなあ,って思うようになりました.

別に自分の給料とは全く関係ないですけど,
学会費だとか何かの代金を頂いて,
学会を運営しているのをみると,
全くマーケティングについて無知なのも,
マズイかなあと.

学会の場合は,
学会にたくさんの人に集まってもらって,
できるだけ満足してもらって,
「また来たい!」
「あの人にも薦めたい!」
って思ってもらいたいし,
そのための成長を続けることが,
学術の進展にも大きく貢献します.

勿論,自分の書いた論文一本にしても,
その価値をどんな人に読んでもらいたいか,
どうやって届けたらいいか,
投稿して出版されて終わり,
じゃあないよなあ,と.

モノ・サービスとお金の交換,
っていう形だと認識しやすいから,
そういう業界だけのものかと思ってたんですが,
割と普遍的に必要な行為なのかなと.

などと何冊か本をかじっているうちに思い始め,

「マネジメント」はピーター・ドラッカー
「カリスマリーダー」はスティーブ・ジョブズ
「コーチング」はアンソニー・ロビンズ
「マーケティング」は・・・

と探していたら,

ジェイ・エイブラハムさん,

という人の賞賛されぶりが
スゴイことを知りました.

んで,この前チラッと立読みしたのが,
「ハイパワー・マーケティング」
という本.

IBMシティバンクマイクロソフトDELL
といった大企業から,
街のクリーニング店や町医者のような
中小零細企業まで470業種の12,000社以上のクライアントを
ことごとく大成功に導いているんだとか.

”コストや時間をかけずに利益を生み出し、

しかも即効性のあるアイディアは世界中の起業家から
支持を集めています”

”1時間のコンサル料金は60万円以上とも言われ(しかも電話で!

セミナー参加費は通常100万円を超えることがほとんど”

うわあ,凄そうだけど,うーーーん,
と踏みきれず,立読みでそこは去ったのですが,
そのジェイさんの講演が< a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Youtube">Youtubeで無料視聴できると知り,

ジェイ・エイブラハム「普遍的かつ圧倒的なマーケティング力」


15分ほどの動画を見てみました.
(個人的に,自然な日本語同時通訳と
実際のジェイさんの英語の
両方がバランス良く聞き取れるのは,
単純に映像編集として好印象です(^^♪
これ,結構ムズカシイんすよね.)

彼がいうのは,

顧客数×顧客単価×頻度


という3要素について,
それぞれをどれだけ増やせるか,
といった感じの話です.

掛け算なのでそれぞれ頑張って,
30%ずつ増やせると,
結果は2倍(1.3*1.3*1.3=2.197)
になったりするという,
ビジネス的テコの原理
(レバレッジというらしい)
を頭に入れるだけで,
随分視界が変わるんだ,
という感じの趣旨なのかな.

つまり,どれか一つの要素だけをひたすら増やすより,
自分たちの取り組みのどれが3つの要素に当てはまるか,
それを見極めてそれぞれが少しずつアップするようにする,
ということかな.

なるほど.

なるほどですが,
自分の業界にどう当てはまるか,
すぐにピンと来るほどセンスもなく,
もうしばらくゆるっと,
「マーケティング」
に触れてみようかなと思いました.

つーわけで,立読みで去った
「ハイパワー・マーケティング」
ポチってしまった・・・.

あ,こういう戦略だったとか?

価値あるフリーを提供して,
もっと価値のある奥の手を
しっかり買ってもらうみたいな?

いや,まあいいか,
楽しんで喜んで納得して買えたから.

いや〜〜〜,

マジで見事なマーケティング(・∀・)

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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