長倉顕太さんという出版プロデューサーを知ってますか?
37才の若さながら、編集者として手掛けた書籍が10年で累計1000万部、という突き抜けた実績を持つ方です。
しかも、ジャンル不問、新人や無名の著者ばかりを手掛けながら、五割近い打率でそれぞれの本を5万部以上のベストセラーにしてきているそうです。
Facebookで彼の痺れるような言葉をたくさん浴びているうちに、当然のように僕は長倉さんに惚れました。
(友人申請は誰からも受け付けてくれるので,是非リクエストしてみて下さい)
そんな長倉さんの元部下が手掛けたということで、長倉さんが勝手にオススメキャンペーンとして推薦していた三冊を出張中の機内などで読んでみました。
本のレビューなのに前置きが長くてすいませんが、長倉さんに惚れたという事実は、二年前にスティーブ・ジョブズにかぶれて以来の大事なことなので、ここに宣言しておきます。
本を選ぶ基準として、僕はこれから長倉プロデュース、もしくは長倉サポートのもの、ということを加えます。
TM Network好きならTKプロデュースは全部気になるでしょ、みたいな感じで。
ということで長倉さんのお薦めキャンペーンで読んだ上記三冊について動画とテキストの両方でレビューします.
菅下清廣
表紙のウラをめくってすぐ、やられました。
“日本人に生まれたことは、実はそれだけで、ものすごく幸福なことなのです。→38ページ”
とあり、38ページから読んだら、あっという間に最後まで読んでしまい、慌てて、最初の37ページまでを後から読み直したら、またもう一回読んでしまう。
恐ろしいほどの読みごこちの良さです。
正直言って、長倉さんの紹介じゃなければ、この手の本は、僕にとってかなり興味のひかれない部類です。
気象の研究者なんだし、経済とか、お金とか、学びなさい、って言われても、普通に後回しの科目だと思ってました。
が。
やっぱり長倉さんが推すんだからそれなりに学べるところはあるかな〜、、、、
いやいやいや、なんすかこれは、最初から最後まで超面白いじゃないすか。
しかも、今まで全く興味なかった経済や金融の話がするする理解できるじゃないすか。
え??え??なんでなんで?
なんで僕が分かっちゃうの?
という感じで、ハワイ出張に向かう飛行機の中で二回読んでしまったわけなのです。
本のレビューとしては、切り出したいところばかりなのですが、冒頭の日本人に生まれた幸せについては、やっぱり根本的なところだと思うので、そこだけ書いてみます。
日本人に生まれた幸せ。
このことを裏付ける客観的事実に気付き、心の持ち様、焦点を向けるべき部分を意識的に学ぼうとすることは、長い時間の積み重ねで大きな差に繋がるだろう。
この本で結局一番共感し、残ったのはそのメッセージでした。
そう心から納得出来るだけの事実と裏付けと予見について、とても優しく語りかけてくれます。
読者対象と初めに宣言している20〜30代の若い人に対して、著者は、まるで自分の実の息子や孫にそうするように、丁寧に、優しく、そして真摯に。
できれば大学生のときにこういう本に出会えたらなあ,って本気で思いました.
井上裕之
仕事術とか,成功のための習慣とか,そういう本は世の中に結構ありますが,僕にとって面白いなと思えた点は,その構成の仕方にありました.
目標を達成する場面をかなり具体的に細かく切り分けて,その状況ごとに「見出し」と「数ページの目標達成法」と「最後の締めの格言的まとめ」というセットで書いてあります.
僕はあまりこうした仕事術関係の本をたくさん読んでるわけじゃないですが,大体根底では共通した心の持ちようとか,行動に移すためのステップとかが多いように思います.
その中で,この本は,2−3ページにおさまるようにそれぞれの具体的状況と必要な習慣を小分けする構成にすることで,自分に必要な部分だけ何度も読めるようになっています.
この本のようにコンパクトなまとまりだと,今の自分に必要な部分だけを切り出して読み易いので,行動に繋げやすく,ただ読んで満足して終わり,っていうありがちなワナにはまりにくいのではないでしょうか.
習慣,っていうのは,あまり考えずに無意識に近いぐらいの状態でやれるようになってやっと習慣化するんだと思います.
なので,自分の潜在意識をどう変えられるように自分に働きかけるか,みたいな難易度の高い話もあるのですが,スゴイ簡単な入り口もたくさんあります.
難易度の幅が広いのに,一本のストーリーで全部話し切っちゃうと,ハマる人とピンと来ない人が分かれますが,この本だと,自分の気に入った”カード”だけ切り出せるのです.
仕事術といっても,これも学生時代に読めたら良かったな,と思える本でした.
神,カリスマ,宗教,政治家,芸能人,誰しも色々信じている対象があると思いますが,そういう対象を信じるようになる仕組みの本だと思うと面白いなと思いました.
ネットの評判を見ると,苫米地さんという方自身に対しては,かなり激しい賛否があるようですが,本の書きぶりは,確かにそうなるよね,っていう感じがします.
僕も読んでて,結構カチンとくる感じのところは正直多かったです.
感情的に読むと辛いんですが,一方で,「信じるに至る仕組み」として自分の経験を客観的に振り返りつつ読めると,へえ!!と思うところもかなりあります.
タブーっぽいところもズケズケ書いてあるかなり尖った本なので,そういう内容を冷静に受け取って周りを眺め直せる余裕のある状態でなら,お薦めできます.
というわけで,以上,三冊の感想でした.
まとめると,長倉顕太さんがお薦めなだけあって,どれも何かが尖ってる本だな,というのが感想ですね.
この三冊どれも僕はお薦めしますが,それよりも何よりも,まずは,長倉顕太さんという人をお薦めしたいと思います.
長倉顕太さんは誰からも友人申請を受け付けてくれますので,是非リクエストしてみて下さい.
フォローではなく,友人申請だけを受け付けてくれます.
そして必ず一日一回,超尖った言葉で心のなかにある要らないものをガリガリと削りとってくれます.
なんか一見荒いやり方に思えますけど,歯医者さんで磨いてもらった歯のように,ココロがツルツルになるのは是非体験してみて欲しいです.