ADCP流速計の回収・設置

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11月25日早朝、赤道上の東経90度に到着。

午前中は、二年間海の流速を測り続けたADCP(Acoustic Doppler Current Profiler)係留系を回収。

午後は、これから二年間の流速を測り続けるADCP係留系を設置。

波高が2〜2.5メートルでかなり揺れがあり、ちょっとした物の移動にも慎重を要する。

天候は、幸い雨もなく暑すぎない曇天で、淡々と確実に作業が進められていく。

ADCP係留系は、水深4085メートルに重りをつけて沈め、ADCP本体は浮きによって水深400メートル付近に係留される。

水深400メートルから上向きに音波を発してドップラー速度の計測によって0-400メートルの水平流速の分布を継続して測り続ける。

赤道上、東経90度の観測点は、2000年から開始され、観測途絶期間が少ない非常に貴重な測点として維持されている。

2年分の観測データは、全て係留系内部のロガーに収められており、今回の作業で過去二年分のデータをようやく解析することができる。

本日設置した新しい係留系もこれから二年間、流れに耐え、水圧に耐え、腐蝕に耐え続けなければ、データとして2年後に報われることができない。

こうした測器には様々な時間的あるいは物理的な特徴があり、それが測る対象物の性質に沿って発展してきた。

その発展の中で、研究者自身の考え方や価値観も同時に相互作用しながら形作られていく。

粛々と進む現場には、船員と技術者と研究者が長年形作ってきた価値観が凝縮された空気に満ちている。

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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