西日本に梅雨前線が3日間ロックした原因は台風7号

歴史的な災害を引き起こした平成30年西日本豪雨、被害に遭われた方へ心よりお見舞い申し上げます。 モテサクは、いま、【西日本に梅雨前線が3日間ロックした原因は台風7号】という仮説を考えています。 「梅雨前線の正体」を6年前に著した時、これほどの広範囲でこれほどの雨量による豪雨災害が起こることは想像もしませんでした。 その最大の理由が、西日本に東西に横たわる梅雨前線が3日間もロックされ続ける、というパターンをそれまで様々な梅雨末期の事例で見たことがなかったからです。 平成24年や平成29年の九州北部豪雨などの場合は、梅雨前線が朝鮮半島付近まで北上した状態で、その南側でもたらされました。 つまり、今回の平成30年西日本豪雨とは、停滞し続けた梅雨前線本体による直接の雨か、梅雨前線の南側での雨か、という点で大きく違います。 既にいくつかの解説が各大学・研究機関・民間予報会社などから詳しく出ています。 歴史的豪雨のメカニズム梅雨前線がロックされ被害拡大か7/7 ウェザーニューズ https://weathernews.jp/s/topics/201807/070195/ (太平洋高気圧と気圧の谷にサンドイッチされる形で、雨をもたらす梅雨前線が北上も南下もできない、謂わば”ロック”された状態となってしまったのです。) 緊急報告 西日本豪雨 ~被害はなぜ広範囲に及んだのか~7/9 NHK https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4156/index.html (例えば、去年の6月、梅雨前線は1か所に長期間とどまることはありませんでした。ところが、今月(7月)5日以降、ロックされたように動かなくなりました。梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、雨を降らせます。これが、西日本付近に3日間もとどまり続けたのです。) 早々に立ち上がったWikipedia平成30年西日本豪雨ではどなたのご見解なのかは不明なものの、 (太平洋高気圧の勢力が徐々に弱まったことで、北海道付近にいた梅雨前線が南下。) とあります。 いずれにしても、梅雨前線がロックされた事が豪雨の大きな要因であることは、明白です。 しかし、なぜロックされたのか? ウェザーニューズでは、上空の気圧の谷と太平洋高気圧、というペアで解説していますが、モテサクは、少し違う見方をします。 太平洋高気圧は、地表で熱帯起源の湿った南風を日本に送り込む構造です。 なので、それとペアであるべき北側の北風を作る構造も地表の相手を考える方が自然だと思います。 地表で、南風と北風のぶつかり合い場所が、西日本でなければいけなかった理由が知りたい。 論文のように、前置きが長くなってしまったけど、モテサクは、7月2日から7月3日に東シナ海から日本海へ北上した台風7号が大きな役割を果たしたと見ています。 図は、気象庁による再解析データ(予報データと観測データを合成して最も現実に近い値を推定したデータ)による地表の温位分布です。 (クリックするとフルサイズ画像になります) 7月3日以降、温低化した台風の北側の巻き込む北東風によって、オホーツク海から日本海へ非常に冷たい寒気が流れ込んでいることがわかります。 日本海は7月2日以前は、すっかり温まってしまっており、太平洋高気圧の暖気を押し返す力はもはやなかったので、関東は梅雨明けを早々に宣言していました。 しかし、台風が温低化し日本海から津軽海峡を抜けていく際に、オホーツク海の寒気を日本海へ流し込む気流を作っていることがハッキリとわかります。 これにより、突然、太平洋高気圧の暖気と対峙する強い寒気が日本海に現れ、西日本は、南北の全く異なる気塊にガッチリ挟まれることになります。 これが、梅雨前線が突然、西日本に現れて3日間もロックされた理由だというのが、モテサクの見方です。 こんな形はハッキリいって初めて見ました。 そして数日間考えて思いついた仮説に過ぎず、十分な検証を経ているものでもありません。 それでも、モテサクの中では、少し確信に近い感触があり、現在、他の観点やデータをあわせて解析を進めています。 【西日本に梅雨前線が3日間ロックした原因は台風7号】 この仮説が本当なのか、過去にも同じパターンがあったのか、初めてなのか、近年注目され始めた海面水温上昇の影響があったのかどうかなど、継続的な研究が必要です。 また、みなさんのご意見もお待ちしております。 ============================ 「日本の海にゴールドラッシュがやってくる!」アカデミストジャーナルインタビューハイライトムービー日本海洋学会会長・日比谷紀之 youtu.be/gGnLzLPrblc 締切迫る「船の上で海を学ぼう2018」参加応募要項 https://www.dropbox.com/s/3599lxmca4fo4dp/ サポーター200人達成・継続中「未来の海洋学をみんなで作るクラウドファンディング」 academist-cf.com/projects/67 毎日1万円ずつ寄付しています。 平成30年7月豪雨緊急災害支援募金(Yahoo!基金) https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630036/ 寄付の元手は、下記のイベントの謝金全額です。 警報中×気象ユーチューバー・モテサク at 防センアカデミー8/4Sat https://www.facebook.com/events/1827193074253007/ またモテサクの著書の印税も全額寄付します。 「梅雨前線の正体」東京堂出版、2012年 ‬ 天気と気象について わかっていること いないこと 〜ようこそ、空の研究室へ〜ベレ出版、2013年

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7/2 参加者募集開始します!「函館おしょろ丸・船の上で海を学ぼう2018」実習

Music Video「サザンゲートブリッジ」by りょーすけ. お陰様で、クラウドファンディングの最低目標だった100万円を達成し、おしょろ丸での海洋学実習が実現できることになりました。 周知にご協力下さった皆様、ご支援下さった皆様、温かいコメントをお寄せくださった皆様、本当に本当に有難うございます。 そこでいよいよ週明け月曜日7/2より、参加者の正式な募集が開始されます。 https://academist-cf.com/projects/67     実習内容も具体的に詰めていく中で、モテサクも講習と実習を一コマずつ担当することになりました。 講習は、初日の9月15日土曜日PM01:40-03:00のコマで、題して、   うみ・そら・「おしょろ」のいいつたえ〜世界一素敵な君の教室〜   です。   【君】とは、もちろん参加者の学生のこと。   モテサクの授業は、学芸大のときから色々とエンタメ性を試してきたんだけど、今回も今までやったことのないたくさんのチャレンジを盛り込みたいと思っています。   映像はもちろん、音楽あり、照明あり、コールアンドレスポンスに、ゲームに、その他あらゆる手を使って、参加者の脳ミソを200%稼働させちゃう仕掛けを考えています。   実習は、2日目の9月16日日曜日AM08:30-11:20のコマで、題して、   海と空との間に〜今日もアツーいキミがいる〜   です。   これは、「大気海洋相互作用」の実習何かないかな、、、と考えた結果、海面水温と海上気温と海上風を船の上で実際に測ってみて、その観測結果を使ってフラックス計算をしてみよう、という実習内容。   これもモテサクの中では初の試みです。   単純な作業に見えて、結構盛り上がる要素あると思うんですよ。   というわけで、こんな挑戦的なプログラム内容を様々なスタッフが考えているので、是非是非、参加資格に該当する全国の高校生、大学1・2年生のみなさんは、日程をあけてご応募ください。

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東京おしょろ丸レポート〜パーフェクトな清潔感溢れる新車感がヤバイ〜

海好きのみなさん!これがおしょろ丸です! まずは2分バージョンどうぞ。 https://academist-cf.com/projects/67   お騒がせの通り、モテサクが2年前から所属している海洋学会の有志で、 クラウドファンディングにチャレンジしております。   目標金額は100万円。   期間は、7月27日金曜日までの残り50日です。   6/14 達成率58%、 サポーター数89名、 コメント数62件、 ¥1000×11 ¥5000×57 ¥10000×11 ¥20000×5 ¥30000×2 ¥100000×0 皆様、本当に有難うございます。 開始10日で58%の達成率、これは大変な数字ではありますが、 まだ100%ではなく、あくまで100%に満たなければ、 「船の上で海を学ぼう2018」の計画は完全に中止になります。 99%までいったとしても、100%でなければ中止。 これがクラウドファンディングの厳しさです。 しかし絶対に負けられない、と口だけで言っていても始まらない。 モテサクは、実習の講師の一人として、覚悟を決めました。 つまり。 「羽田ー函館」往復の航空券、 予約変更不可で買いました! どうですか、このおっちょこちょいぶり。 いや、おっちょこちょいじゃない。 絶対に勝ってみせる。 っていうか、みなさん! 助けて! お願いします。 そんななか、先日、東京港におしょろ丸が寄港していたので、 船内外をいろいろ見学させてもらいつつ、打ち合わせをしてきました。 その様子をいー感じに8分でまとめたので、是非どうぞ。 え?8分は長いですか? 確かに。そんなお忙しいあなたのために、2分バージョン、ご用意しました。 どうぞ。     せっかく、ここまで読んで下さったなら、あと5分下さい。 このクラウドファンディングページ、読んでもらえませんか? https://academist-cf.com/projects/67   何かを感じて頂けたら、 その想いが冷めないうちに直感に従ってクリックしてくださいませ!

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まとめ クラウドファンディングにお寄せ頂いたコメント(6/8 5AM)

みなさん!海は好きですか? https://academist-cf.com/projects/67   お騒がせの通り、モテサクが2年前から所属している海洋学会の有志で、 クラウドファンディングにチャレンジしております。   目標金額は100万円。   期間は、7月27日金曜日までの残り50日です。   初めての挑戦にさすがのモテサクも めちゃくちゃ不安だったけど、 開始4日間で想像以上のペースでご支援をお寄せ頂いています。 6/8 5AM 達成率42%、 サポーター数64名、 コメント数44件、 ¥1000×11 ¥5000×40 ¥10000×7 ¥20000×5 ¥30000×1 ¥100000×0 ご支援金額の42万8千200円にも感激しておりますが、 64名中44名の方からアツアツのコメントを頂き、 これは本当に得難い価値だと感じております。 Akio Kamiyama さん 日本にとって大切な取り組みと思います。応援しています! 2018年06月04日 10時39分 Hitoshi Sasaki さん 海洋教育そのものに興味あります。 期待しています! 2018年06月04日 11時25分 Megumi Kurihara さん 元船舶関係者としては、 かなり気になるPJ^_^ 子供達、若者の未来を応援します!! 2018年06月04日 11時40分 Mitsuyo Onishi さん 次代を担う人たちを育てるための資金をクラウドファンディングに頼らなくてはいけない時代なのですね。ほんの少しですが協力させていただきます。 2018年06月04日 12時25分 fukuoka702 さん 海洋学の魅力を多くの方々に広めてください!期待してます! 2018年06月04日 12時57分 yoshimura-t@fish.hokudai.ac.jp さん とても大事な活動だと思います。少しでもお手伝いできれば。 2018年06月04日 13時08分 Hiroko Uchida さん 日本の明るい未来、応援します! 2018年06月04日 13時16分 田中 さん 海洋国家である日本の将来を担う若き頭脳を是非とも育てて下さい。応援しています。 2018年06月04日 14時31分 Noriko Nagao さん 海に囲まれた日本で、若者が海を学ぶ機会が少しでも増えてほしいと思います。思うのは簡単ですが実施するのは本当に難しい。このチャレンジを心から応援しています! 2018年06月04日 15時34分 Kenta Irie さん とても夢のあるプロジェクトです! 海洋学の発展のため、そして何より、海洋に興味を持つ高校生の好奇心の芽を刈り取らないために、支援させていただきます! 応援しています! 2018年06月04日 15時45分 Noriyuki Sugahara さん 細やかながら、応援させて頂きます。 2018年06月04日 16時54分 Aya Omata さん 再びこの企画が戻ってくる日を待ってました!成功しますように! 2018年06月04日 16時57分 YAMASHINA Noriyuki さん 現場を知ることは大事だと思います。 練習船がない大学や航行の学生でも体験できるように、今回の実績を元に大きなファンドが付いて、定例化出来ればと思っています。 個人的に「帆船」を使っての4泊5日のセイリングの実習に参加したことがあるのですが、大変ためになりました。機会があれば、社会人向けの実習もあるとうれしいです。 2018年06月04日 17時31分 シービクセン…

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全国の高校生、大学生30人を無料で北大「おしょろ丸」に招待したい!

みなさん!海は好きですか? 海好きなアナタにどうしてもお伝えしたいメッセージを 2分の動画にしました。 良かったら聞いて下さい。 https://academist-cf.com/projects/67   実は今回、モテサクが2年前から所属している海洋学会の有志で、 クラウドファンディングにチャレンジすることになりました。   目標金額は100万円。   期間は、本日、6月4日月曜日から7月27日金曜日までの2ヶ月弱です。   内容は、   全国の高校生、大学生30人を無料で北大「おしょろ丸」に招待したい!   そのための参加者の旅費をクラウドファンディングする、というものです。   北大水産学部の「おしょろ丸5世」は、 4年前に新造されたばかりの素晴らしい船です。   それはまさに「海の上のキャンパス」。   9月15日土曜日〜17日月曜日(祝日)の三連休中、 停泊中の「おしょろ丸」で 「船の上で海を学ぼう2018」が実施される予定です。   普通は、北大水産学部の学生だけ、 しかも大人気過ぎて抽選で通った学生だけ、 の研修プログラムを、 全国の高校生、大学生にもチャンスを開きたい! という趣旨です。 https://academist-cf.com/projects/67   なんでこんなプロジェクトを考えたのか? きっかけは、日本の未来にとって、ある重要な課題から出発しています。 それを2分の動画で言い切ったので是非ご覧下さい。   つまり、このクラウドファンディングは、 今の自分たちのため、ではないってことです。   こんな未来を日本に残したい、 そんな想いが全てです。   これほど豊かな海に囲まれ、 毎日当たり前のように海の幸を頂き、 日本にない必要なものは全部海を通じて運んできて、 日本の誇る技術の詰まったものを世界に売るにも海を使っているのに、 僕らは、海について殆ど学ぶ機会がありません。   小学校、中学校、高校の理科で 「海がどのように流れ、波打ち、暖まり、 生き物たちがそれをどう利用して生きていて、 これから先どう変化し、 私達にどんな影響をもたらすのか?」 そんなことをきちんと学ぶ仕組みが 残念ながら今の教育カリキュラムにはありません。   そこで僕たちなりに、一般公開などのイベントをしたり、 一般向けの本を書いたり、色々トライしてきました。   その中で、一番内容が濃く、評判も良く、 その後にちゃんと繋がる、 と実感できる取り組みが、 「実際の船の上で船員さん、海洋学者たちと一緒に学ぶ」 という研修体験プログラムなのです。   そんな趣旨でこれから2ヶ月弱、 目標金額100万円に向かって、 僕たちの絶対に負けられない戦いが始まります。 https://academist-cf.com/projects/67   だから、応援してほしいのです。 「いいね!」や「シェア」や「リツイート」して頂くだけでも、 モテサクは泣いて喜びます。   一口1000円だけでも未来の海洋学に出資して下さったら、 今後モテサクは死ぬまでアナタをえこひいきします。   1万円の高額出資を頂くと、 当日の記録動画にアナタのお名前のクレジットが入り、 2万円以上の超高額出資を頂くと、 参加した学生たちから涙なしには、 見られない感動のビデオレターが届きます。   自分は学生じゃないけど、 なんならおしょろ丸で自分も実習受けたい、 という方にも先着5名様だけ、 10万円のご出資でプロジェクト参加権を取得して頂けます。   これ、2泊3日の極上のプレミアム北海道旅行が10万円ぽっきり、って、 案外これはお得な値段設定で個人的には自分が買いたいくらいです。   あ、ご自宅から「おしょろ丸」が停泊している 「函館どつく」までの旅費は自己負担でございます。 最先端設備を持つおしょろ丸2泊3日食事付き、 もれなく参加者40名との堅い絆付き、 そして何より今回逃したら次はないプレミアムイベント、 の10万円でございます。   1泊5万円のスイートルームだったら、 そのお金さえ払えばいつでも誰でも泊まれます。 ひろーいお部屋に一人でゆーーっくり、 それも確かに贅沢の一つかもしれません。   それとは全く違うけど、 「30名の参加者と全国の支援者全員の絆」 をとびきりの実習内容付きで味わうのは、 これ以上ない贅沢…

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全国の高校生、大学生40人を無料で北大「おしょろ丸」に招待したい!

みなさん!海は好きですか? 海好きなアナタにどうしてもお伝えしたいメッセージを 2分の動画にしました。 良かったら聞いて下さい。 https://academist-cf.com/projects/67   実は今回、モテサクが2年前から所属している海洋学会の有志で、 クラウドファンディングにチャレンジすることになりました。   目標金額は100万円。   期間は、本日、6月4日月曜日から7月27日金曜日までの2ヶ月弱です。   内容は、   全国の高校生、大学生40人を無料で北大「おしょろ丸」に招待したい!   そのための参加者の旅費をクラウドファンディングする、というものです。   北大水産学部の「おしょろ丸5世」は、 4年前に新造されたばかりの素晴らしい船です。   それはまさに「海の上のキャンパス」。   9月15日土曜日〜17日月曜日(祝日)の三連休中、 停泊中の「おしょろ丸」で 「船の上で海を学ぼう2018」が実施される予定です。   普通は、北大水産学部の学生だけ、 しかも大人気過ぎて抽選で通った学生だけ、 の研修プログラムを、 全国の高校生、大学生にもチャンスを開きたい! という趣旨です。 https://academist-cf.com/projects/67   なんでこんなプロジェクトを考えたのか? きっかけは、日本の未来にとって、ある重要な課題から出発しています。 それを2分の動画で言い切ったので是非ご覧下さい。   つまり、このクラウドファンディングは、 今の自分たちのため、ではないってことです。   こんな未来を日本に残したい、 そんな想いが全てです。   これほど豊かな海に囲まれ、 毎日当たり前のように海の幸を頂き、 日本にない必要なものは全部海を通じて運んできて、 日本の誇る技術の詰まったものを世界に売るにも海を使っているのに、 僕らは、海について殆ど学ぶ機会がありません。   小学校、中学校、高校の理科で 「海がどのように流れ、波打ち、暖まり、 生き物たちがそれをどう利用して生きていて、 これから先どう変化し、 私達にどんな影響をもたらすのか?」 そんなことをきちんと学ぶ仕組みが 残念ながら今の教育カリキュラムにはありません。   そこで僕たちなりに、一般公開などのイベントをしたり、 一般向けの本を書いたり、色々トライしてきました。   その中で、一番内容が濃く、評判も良く、 その後にちゃんと繋がる、 と実感できる取り組みが、 「実際の船の上で船員さん、海洋学者たちと一緒に学ぶ」 という研修体験プログラムなのです。   そんな趣旨でこれから2ヶ月弱、 目標金額100万円に向かって、 僕たちの絶対に負けられない戦いが始まります。 https://academist-cf.com/projects/67   だから、応援してほしいのです。   「いいね!」や「シェア」や「リツイート」して頂くだけでも、 モテサクは泣いて喜びます。   一口1000円だけでも未来の海洋学に出資して下さったら、 今後モテサクは死ぬまでアナタをえこひいきします。   1万円の高額出資を頂くと、 当日の記録動画にアナタのお名前のクレジットが入り、 2万円以上の超高額出資を頂くと、 参加した学生たちから涙なしには、 見られない感動のビデオレターが届きます。   自分は学生じゃないけど、 なんならおしょろ丸で自分も実習受けたい、 という方にも先着5名様だけ、 10万円のご出資でプロジェクト参加権を取得して頂けます。   これ、2泊3日の極上のプレミアム北海道旅行が10万円ぽっきり、って、 案外これはお得な値段設定で個人的には自分が買いたいくらいです。     これ、2泊3日の極上のプレミアム北海道旅行が10万円ぽっきり、って、 案外これはお得な値段設定で個人的には自分が買いたいくらいです。   あ、ご自宅から「おしょろ丸」が停泊している 「函館どつく」までの旅費は自己負担でございます。 最先端設備を持つおしょろ丸2泊3日食事付き、 もれなく参加者40名との堅い絆付き、 そして何より今回逃したら次はないプレミアムイベント、 の10万円でございます。   1泊5万円のスイートルームだったら、 そのお金さえ払えばいつでも誰でも泊まれます。 ひろーいお部屋に一人でゆーーっくり、 それも確かに贅沢の一つかもしれません。…

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PM2.5予測システムを今後も継続運用していくためのクラウドファンディングを応援してください

PM2.5予測システムを今後も継続運用していくために https://readyfor.jp/projects/sprintars2018   黄砂を含めたPM2.5の飛散が激しい昨今ですが、   あなたはその予報システムがあることをご存知でしょうか? 九州大学の竹村俊彦教授は、PM2.5の予測システムを研究用に独自開発した方です。 それを研究用途だけでなく、日々の予測結果を公開することで、毎日10万以上のアクセスがある社会インフラとして貢献してきました。   しかしもともとは、研究用のシステムで、気象庁のように現業機関の専門担当者が運用しているわけではないため、竹村さん1人で授業や論文執筆のかたわらで対処して維持しています。   これだけ社会インフラとしての役割を担うに至った予測システムの安定維持のためには、彼1人の睡眠時間を削るだけでは限界があります。 そのためのクラウドファンディングを是非応援してあげてください。 PM2.5予測システムを今後も継続運用していくために https://readyfor.jp/projects/sprintars2018   寄付は1000円からできます。 5万円以上の寄付では予測システムのサイトに出資者として名前が掲載されます。 サイトのシェアやRTだけでも大きな後押しになります。 社会全体として、こうした気象庁以外の予測システムを国民の力で支えていくことは、今後非常に重要なことだと思います。 是非。いや絶対。本当に。お願いします。 *茂木はひとまず1万円出資しております。

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モテサク、春の気象学会発表2018

今回は、発表時間13分と質疑時間4分と余裕があって、所内セミナーのようなアットホーム感でゆっくり議論できました。 内容が固まらないままぶっつけ本番で話してみたら、話してるうちに結構面白い内容だったので、やっぱ学会発表は大事です。 集まった人と前後の発表者の流れと自分の用意したスライドが、自然とデータのポイントを引き出してくれるような感じでした。 Pre-YMCとYMC期間中のMJO通過に伴う スマトラ西方沖縁辺海の混合層変動

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MR1708感想文「MR1504(Pre-YMC)とMR1708(YMC)の比較」

 2年前と比較して、今回最も印象に残ったのは、とにかくめちゃくちゃ船酔いしたこと。前半のTRITONミッションから測線に入るまで、ずっっっと酔い止めのお世話になってしまった。酔い止めを飲み過ぎてはいかんと思い、測線に入る前の4日間酔い止めをやめて慣れようと試みたが、寝てもさめても頭痛と吐き気に襲われるばかりで全く慣れなかった。諦めて再びトラベルミンのお世話になり、定点中もターボマップの夜シフトに慣れるまでしばらく念のため、酔い止め漬けになった。 海嶺を越えて縁辺海に入れば外洋のような揺れはないはず、と2年前の経験をそのままあてはめて希望的に予想していたが、全く当たらず、外洋と変わらぬ波高2−3mの日が続いた。そういえば、2年前は、MJOが来る前の穏やかな東風で風速5m/s以下の日がほとんどだった。 今回は、定点に入る頃には既に1つ目のMJOが通過した後で10m/s以上の風速は降水系が来る度に当たり前のように吹きすさび、ときに20m/sを超えた。今考えれば当たり前だが、海嶺の内側だろうと強い西風のもとでは波が高いのだ。自分の主観的な経験に基づく希望的な憶測が高い確率で正しくないことを痛感させられた。だからこそ、客観的なデータをしっかり比較する価値を改めて強く感じることができた。  2年前は、1日1回実施した海洋乱流観測を1日8回に増やしてその夜シフトに入った。定点の位置がスマトラ西岸から50kmか100kmかという違いは意外と大きそうだ。観測期間のほとんどがMJOの通過前だったか、通過後だったか、という差もはっきりありそうだ。 実際、SSTは30℃超えが当たり前でMJO通過時に1℃下がったという変化の振幅が大きかった2年前に比べて、今回は28.7-29.1℃の0.5℃以下の範囲で規則的に日変化を繰り返しており、大気場もその影響を大きく受けているはずだ。一方で、塩分は2年前よりも激しく変化し、流向・流速の変化も激しかった。すなわち、定点の時系列には、混合層の上部、下部、水温躍層、躍層より下で様々な方向からの移流を考慮する必要がある。移流の影響を流速が20cm/s前後で流向も安定していた2年前は、ほとんど感じることがなかった。 しかし、今回は、塩分のプロファイルを一本ずつ見ているだけで、はっきりと別の海水が特定の層に入ってくることを見分けられるほど大きな変化があり、その目まぐるしさがとても楽しかった。それに概ね対応した乱流の強弱も基本的には捉えられたように思われる。  トラブルの多い中でも、観測技術員の末吉さん、徳長さん、大山さん、多和田さん、觀測士の村上さん、JAMSTECの堀井さん、東大の松岸くん、ハワイ大のケルビンさんには、本当に助けて頂いた。また、甲板部の方々には、デリケートな投入作業を昼夜問わず丁寧にして頂いた。ブリッジと機関部の連携による操船もキャスト毎に流れが複雑に変わる中、安全に対応して頂いているのが今回は前回よりよく理解できた。本当に感謝である。  船内生活においても、前回と大きく異る条件を体験することができた。前回は上甲板の一人部屋だったが、今回は4人部屋を堀井さんと2人で使用というある意味空間的な贅沢を享受した。 船酔いを紛らわすのに堀井さんがずっと話し相手になってくれたことは大きかった。船内放送で流れる「半沢直樹」を見たり、堀井さんの持ち込んだギターを弾いたりするのも船酔いを紛らわすのに不思議なほど有効だった。お互いに本来の専門が海洋学と気象学で違っていながら、大気海洋相互作用研究をする者同士、知見と新鮮なアイデアを気楽に共有し、船内での初期解析を進めるモチベーションにもなった。 そうした会話の中から生まれた船内での疑問や興味深い作業を自分なりに取材し、ブログに記事化する作業も楽しかった。ブログ書きは一つの生きがいとなった。実際、ただ眺めているよりも書こうとすることで勉強になり、日本語版と英語版の両方を常に書くことは苦労ではなくとにかく楽しかった。 2年前の経験に惑わされつつもそれを活かして進化できたと思う。

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