昨日JAMSTECを退職しました

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2013年3月31日をもってJAMSTEC/ISVチームを
退職することになりました.
今日からは,JAMSTEC/MJOチームの研究員
として5年任期を勤めます.

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これまでの仕事は,2008年からの5年任期で
昨年度は任期最終年度でした.
2012年の秋,
JAMSTECで続けてきたことを更に発展させたくて,
僕は再びJAMSTECの公募に応募しました.
公募なので,当然のことながら,僕以外の応募もあります.
そして競争なので,当然のことながら,失敗もあります.
ここまで書くと予想付くと思いますが,
僕は,失敗しました.
しかも,普通の失敗じゃなく,
膨大なモテサク失敗コレクションの中でも,
「最大級の失敗」
でした.
簡単に言うと,
「公募で求められていないことを
必死にアピールしてダダ滑りした」
ということでした.
油断というよりも,
むしろ,力を込めすぎてただならぬスベリ方になって,
”大怪我”をしてしまった感じです.
何があっても常にポジティブオンリーというモテサクも,
さすがにこのときはかなり痛かったです.
不採用通知を受け取ったその日は,
ご飯の味がしませんでした.
”大怪我”を治す,となると,
いつもの”気を取り直して次行こう”的な軽い対処では,
全くなんともなりません.
勿論,公募は一つじゃないので,
JAMSTEC以外のものも含めて,
チャンスは残っていました.
残っているから次に行けばいい,のではあるのですが,
”大怪我”によって,
「何をやりたいんだろう?」
っていう根本的なところが揺らいでしまいました.
「何をしたい」がないと,チャンスがいくつあっても,
そこになんと書いて応募したらいいのか,
全然見えてきません.
普段なら,何かをひねり出してがむしゃらに,
っていうキャラなのですが,
”大怪我”のダメージというのは,
失敗慣れしてる僕でも想像以上のものがありました.
しばらく僕は,行きたい場所,ということよりも,
”確実に行けそうな場所”を探しました.
ところがよく考えると,”確実に行けそうな”って,
そんなものはあるわけがありません.
そもそも僕が最初に”大怪我”したときだって,
”確実に行ける”と自信を込めて計画を提案してて,
それでも失敗するときはします.
そこで僕は,揺らいでしまった
「何がしたいのか」
に一番合致するチャンス”一つだけに絞る”ことにしました.
失敗した公募に近い研究チームでのチャンスがあり,
それにスベったら”浪人”という状況になる面接時期.
それでもその一つのチャンスに絞ったことで,
不思議と全く不安が無くなっていました.

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自分に向き合う.
大失敗したことによって生まれた状況のおかげで,
それができました.
そうして集中できると,
今まで感じたことのなかったスッキリした気持ちで
研究計画を作ることができました.
研究計画スライド:

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怪我の功名,というのがあるなら,”大怪我の功名”は,
やっぱりそれなりのリターンがあります.
”確実に行けそうな”ものでは全くないことを
しっかり認識できたから,
今日を迎えることができることになりました.
支えてくれたみなさんに心から感謝して,
今日からの成長を続けて行きたいと思います.
今日から,
JAMSTEC/熱帯プログラム/MJOチームの研究員
として5年任期を勤めます.
これからもどうぞよろしくお願いします(・∀・)
motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

2件のコメント

  1. モテキさんかっこいいっす。僕もモテキさんみたいになれるように頑張ります。日々の研究と自分を高めていくこと、両方とも真面目にとりくまなきゃなって思いました。「何がしたいのか」が重要!今後のご活躍をきたいしています。

  2. 涙の数だけスターつけさしていただきました(T_T)
    ありがとう。
    廣田の研究も、いつか聞かせて下さい。

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