紺碧に放たれたみらいのタマゴ

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みらいのタマゴは紺碧に放たれ、
いずれ孵化すると明日の天気予報となって、
僕らのもとに帰ってきます。

白身はヘリウムガス。
中身は気象センサー。

上空25kmの高さ、
飛行機雲の遥か上の上まで、
浮かび上がりながら気温と湿度と風を測り続けて、
船にラジオで生中継してくれます。

ラジオを聞いた感想を僕らは、
決まった書式で世界気象機関WMOに送り、
世界中で公開されます。

世界中から届く一つ一つの電文が積み上がって、
明日の地球はこうなりたがっているらしい、
と予想するのが天気予報の仕組みです。

そのたった一言でもちゃんと伝える意味がある。

そのたった一言でも伝わらないと困る人がいる。

誰のためになるのか分からなくても、
自分のためじゃないかもしれなくても、
伝え合う世界に参加することで、
より良いみらいが創られていきます。

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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