退職の報告〜未来の先生たちへつながるたった1つの希望〜

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退職します。

2010年から5年間、東京学芸大学の教員養成課程1年生のみんなに、

モテサクなりの気象楽をずっと伝えてきましたが、

このたび7月の授業をもって退職することにしました。

 

5年間、のべ700人以上もの大学一年生たちとつながることができて、

モテサクは本当に感謝しかありません。

 

モテサクをウザいと思った人もとっくに忘れちゃった人も

今でもずっとつながっていてくれる人もみんな、

僕を育て、僕に新しいエネルギーをくれ、

僕に新しいテーマをくれました。

 

自宅から往復4時間以上もかけて丸一日つぶして、

研究成果とは関係のない教育に関わらせてもらって、

モテサクはキレイ事じゃなく本当に良かったと思っています。

 

1回3コマ270分の授業で3万円くらい頂いてた給料も

勿論有難かったけど、それに加えて本当に大きな財産を

学生たちからたくさん貰った、っていうのは、

マジでキレイ事じゃなく客観的な事実なんです。

 

例えば、3年前。

 

モテサクは、初めての一般向け単著書籍の執筆に挑戦中で、

本当に書くことに苦しみ抜いていて真っ暗な気持ちに

なっていました。

 

それを乗り越えられたのはモテサクが根性座った強いヤツ、

だったからでは全然なくて、当時の学生たちの反応が、

全てを導いてくれたんです。

 

「梅雨前線の正体」という160ページの本を

言葉や句読点、図の一つ一つは勿論、

索引や付録の細部に至るまで徹底的に作りこむことができたのは、

全てそのとき目の前にいた大学一年生たちが、

20年前の自分とピッタリ重なって創るべきものを

反応を通じて教えてくれたからです。

 

そして例えば2作目を出した2年前。

そのときは、文章はすぐ書けたけど、

どうしても研究者の自己満足を今度こそ乗り越えたかった。

 

そのとき目の前にいた大学一年生たち合計80人全員に

宿題と称して添削してもらい、

真っ直ぐな意見をたくさん盛り込んで創った。

 

おかげで出版直後から大好評で驚異的な売行きで

増刷に増刷を重ね、5刷りまでいくことができた。

 

その後、目の前の学生たちが将来の先生となって、

本当に活かせる力をつけるために、

たった3回のチャンスをどうやって使えばいいか、

あらゆるアイデアを試して進化して5年が過ぎた。

 

毎回やるたびに「今回が最高だ」と思えるくらい、

楽しんでいたのは本当だし、実際、今回の7月の授業は、

モテサク史上、最高にモテサクらしかったと思う。

 

でも辞めることになった。

 

正直、秋に新たに出会うはずだった80名のことは、

楽しみだったけど、あえてそれを手放す理由ができてしまった。

 

そこでまあ、なんて言うんでしょう、遺言?

じゃないけど、書き残しとこうと思う1つの背景を

暴露しちゃうぜ。

 

いや別に誰にも隠してないけどね。

聞いてねーし、って言われてもだね、

とりあえず公表してはいなかったことなんで、

ドドンと公開しちゃう。

 

モテサクの授業を考える上で一番気を使ってきたのは、

「一人ひとりとつながる」

ということ。
学生達が「うぜぇ!」と思ったりしたこともあるって知ってます。
多くの教育者がそう思われることにビビって、
結果的に本当に伝えたい知恵が伝わらなかったりしてる、
それもモテサクは知ってる。
こう見えて小学校とかも含めた教育現場に
関わってもきたしね
そこでず~~~っと抱いてきた違和感、
どーーして変わんねーんだっていう絶望感。

それは生徒の目も見ずに表情の死んだ授業を延々とやって、

テストで生徒を裁くことで自信を奪っていく光景。

受けてる生徒もそんなのが当たり前になっていて、

学校で一生懸命やればやるほど自信を失っていく。

もちろん、すげーいい先生も一杯いるけどね。
モテサクなりにそういうアクティブで良心的な先生と
色々友達になって話しているうちに、先生個人は、
みんな優秀なのに学校やら教育委員会やらがナゾに
「より良い授業なんか目指すんじゃない」
という圧力をかけていることが分かっちゃったんだ。
ナゾっていうけどなんてことない、
「もし挑戦して失敗したら叩かれるだろ」
っていうエライ人達の自己保身、それだけなんだけども。
でも自己保身だって責められない。
教育どころじゃなくなっちゃうくらい、
些細な失敗が異常なほど叩かれた、
っていう現実もあるわけだから。
批判されるべき失敗もあるし、
誤解や依存体質に基づく謂れ無き批判も両方あるけど、
とにかくそんなの怖くて保身を優先しちゃうのは、
ある意味正しいと思う。
これから先生になろうと希望を持ってるみんなに
こんな身も蓋もないことアッサリ言っちゃうのは、
現実を知った上で、それでも「いい先生を目指す」
ってことに挑戦して貰いたいからです。
こんなブログなんてね、別に書かなくたっていいわけですよ、
もう給料頂いたんだし、みんなも色々忙しいだろーしさ。
でも色々な先生と話しているうちに、日本の教育会で、
今最も大きな実績を上げていると断言できるある人に会って、
ちょっとモテサクもなんかできねーかな、
と思いついちゃったんだよね。
モテサクとその人は同い年で、もうね、自分の利益とか、
全く度外視で、非行に走った子供達の更生から、
学校内の問題で行き詰まっちゃった先生、果ては、
大企業の社長さんやら、アスリートやら、アーティストまで、
あらゆる人達と「一人ひとりガッチリつながって」
その人の力を引き出しちゃうのを目の前で見てきたわけです。
というわけでだね、教員養成課程のみんなが、将来、

「一人ひとりガッチリつながる」

ことで子供達の力を引き出しちゃうような先生になる、
そのキッカケをいろいろ探りたいなと思ったわけです。
あの3回のかなり行き当たりばったりなモテサクトークで、
劇的に世の中変わるとも勿論思ってないんだけどね。
君らのあの一分間スピーチのように自信満々で学んだことを
誰かに伝えて一人でも多くの人と「つながる」キッカケを
増やしていったら、これは結構バカにならんパワーっすよ。
というわけで、このブログの最後に、
そのビデオのリストもまとめとくね。
というようなことなんだけども、モテサクがあの授業を
企てた際に全面的に使っていたネタ本があります。
それがコレです。
このアドレスは無料「WEB立ち読み」ページだけど、
発売一週間で4万部の大ヒットバカ売れ中らしいので
その辺の本屋さんでも立ち読みしてみたらわかると思います。

モテサク、完っっっ全にパクってたな、、、と。

実は発売されたのはついこの前、7月14日なんだけどね、
その人とは直接ずっっと話して教えてもらったり、
モテサクなりに関わらせてもらってきてて、
そういうのが全部スッキリ40分で読めるようになった本なんで。
この本が面白いのは、読んだ人達がFacebookグループで
どんどん「つながる」ことができたり、
著者や色んな教育関係者にも直接会うことができたりする、
ってところ。
読んでちょっとした感想を本の写真と一緒にFacebookに投稿すると、
に参加リクエストして様々な特典とチャンスが広がります。
まあこのあたりのアイデアもね、
Facebookグループで授業メンバー登録してたモテサクプログラム、
完っっっ全にパクってんな、、、
と分かっちゃうと思うわけですが、
隠すことでもないんで、
最後にタネ明かしでございました。
っつーわけで、今後もモテサクと「つながって」くれる人は、
引き続きよろしく。
最後に今回のサイコーの作品リストを一挙大公開しちゃうぜ。
自分でもマジで楽しかったんで授業受けてない学生にも
なんだか広がってるらしくて、大変嬉しいっすね。

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第一回 空のドラマを鑑賞しよう

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楽しい先生になるための条件 東京学芸大学 教員養成課程


http://bit.ly/1Im0xUa

楽しく育てる人になるための条件 東京学芸大学 教員養成課程

http://bit.ly/1Im0KXm

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第二回 空のドラマの展開をよもう

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気象楽「流れをつかんで波に乗る技術」 火曜日クラス
1/4

http://bit.ly/1Im0TtM2/4
http://bit.ly/1Im0Xtq3/4
http://bit.ly/1Im0YxF4/4
http://bit.ly/1Im13kQ気象楽「雲をつかむ技術」 木曜日クラス
1/3

http://bit.ly/1Im16gJ

2/3
http://bit.ly/1Im19ZW3/3
http://bit.ly/1Im1dJ7

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第三回 空のドラマの中で生きる術

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気象楽「自信とは天から送られた手紙である」 火曜日クラス
1/4

http://bit.ly/1Im1gVi

2/4
http://bit.ly/1Im1ko5

3/4
http://bit.ly/1Im1onQ

4/4
http://bit.ly/1Im1pIj

気象楽「自信とは天から送られた手紙である」 木曜日クラス
1/2

http://bit.ly/1Im1sDS

2/2
http://bit.ly/1Im1wU5

 

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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