この「体験」にわずか1890円の「参加費」は安すぎる

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フィールドで学ぶ気象学 (気象ブックス)

フィールドで学ぶ気象学 (気象ブックス)

多くの場合,気象になんらかの興味を抱いていても,
現実のフィールドに出て気象観測を実践する機会はなかなかありません.

実際には,ごく基本的で簡単な観測でさえも,
やってみないと気付かない問題が多々あります.

それらの問題に関する具体的な想像がみなさんはどれだけつくでしょうか?

本書は,身近なフィールドにおける気象観測を読者に「体験」させてくれます.

選ばれたフィールドは,「千葉県流山市」と「富士山」.

本書が,それぞれのフィールドで
「市街地の熱環境測定」と「大気境界層から自由対流圏までの気象測定」
に関する「体験」へと引率してくれます.

それらの「体験」の中にフィールドで必要とされる
知恵と手法が巧みにちりばめられているという,
なんとも見事な仕掛けの本なのです.

一回目はあっという間に読めてしまうはずですが,
何度か読み返してみることも強くお勧めします.

きっと「体験」の中に潜む手法や知恵を何度も「発見」することになります.

2つのフィールドでワクワクする「体験」へ出かけてみるのに,
わずか1890円の「参加費」は安すぎるくらいです.

motesaku
気象楽者 海洋研究開発機構 研究員 東京学芸大学教員養成課程 非常勤講師(地学実験・気象楽プログラム担当) 39歳 気象楽者。 2012年「梅雨前線の正体(東京堂出版,2015年現在3刷り)」を上梓し、気象学を童話的ストーリーで「文系だから・・・」と苦手意識を持つ人達にこそ伝え、楽しみ、共に考える取り組みを始める。 しかし、ただ親しみ、楽しむだけでは、天気・気象に「受け身」のまま、情報に振り回されてしまう人が多いことに気付き、「能動的」に天気と付き合い、向き合うための活動として、「サイエンスパフェ」を始める。 2013年「天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)」を上梓し、気象学と日常生活を楽しみながら能動的に結びつけるための方法を提案する。 2014年4月「ニコニコ超会議・ニコニコ学会β」に登壇し、4万人の視聴者の前で「JAMSTEC・・・大丈夫か」と心配される。 NHK教育テレビ「学ぼうBOSAI」の出演・製作を経験し、災害情報発信の在り方を模索する中、講演依頼の増加に伴って、全ての人が災害を倒すためにできることに向き合う「災害バスターズプログラム」を立ち上げる。 生い立ちや赤裸々なプライベートはこちらを。 モテサク伝説@storys.jp

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